沖縄の小学校の運動会でおなじみ「ミルクムナリ」。
八重山の小浜島に伝わる伝統民謡をベースに、ミュージシャンの日出克さんが現代風にアレンジし、1993年に発表した名曲です。
沖縄県民なら誰もが一度は耳にしたことがあるこの曲ですが、「ミルクムナリ」ってどういう意味なん?という方は意外と多いのではないでしょうか。
「ミルクムナリ」という印象的な響きは、実は2つの言葉を組み合わせた造語です。
ミルク:
八重山に伝わる豊穣と幸福の神様。弥勒菩薩(みろく)が由来とされ、ニライカナイから福をもたらす存在として親しまれています。

ムナリ: インドネシア語で「踊る(menari)」を意味します。
沖縄の伝統的な信仰と、はるか南洋のインドネシアの言葉。これらを掛け合わせて「弥勒様に感謝し、豊作を祈って踊る」という意味を持つ「豊作を祝う踊り」が『ミルクムナリ』なのです。
世界中にある「豊作祝い」。それは単なるお祭りではなく、かつて幾度もの飢饉や餓死の危機を乗り越えてきた、私たちの先祖の切実な祈りと感謝の習慣です。
現代はいつでも食べ物が手に入る「飽食の時代」ですが、この豊かさは先祖たちが命を繋いできてくれたからこそ、今ここにあります。
今度あのイントロが聞こえてきたときは、いつもより少し丁寧にお辞儀をしたくなるかもしれません。


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