沖縄市久保田青年会 ― 受け継ぐ心と、新たに紡ぐ歴史

沖縄市の中心部にある久保田青年会。
現在は月曜から金曜まで、平日の夜に活動していて、およそ50人のメンバーが集まり、にぎやかに練習を続けています。結成から35年。青年会としての歩みは短くありませんが、そのルーツはさらに昔にさかのぼります。

久保田青年会の前身は「比嘉区青年会」。
字比嘉「現在のライカム付近~北中島袋までの地域」を含む地域の青年会として活動していました。

地域の形は時代とともに変わりましたが、その想いはしっかりと「久保田」に受け継がれています。旗に残る「比」の文字はその証であり、地域の記憶を今に伝えるシンボルになっています。

旗まわしは圧巻です!
目次

入場の迫力 ― オリジナル曲「想いなびち」

注目してほしいのは入場。幕開けを飾るのはオリジナル曲「想いなびち」。以前は既成曲を使用していましたが、青年会長と自治会長の共同制作により約1年の期間を経て制作され、2025年から新たな入場曲として披露されました。

歌詞は「比嘉の名を残し」というフレーズから始まり、比嘉時代から受け継がれてきた地域の思いを歌にのせています。エイサーが単なる踊りではなく「地域の記憶と誇りを未来へ伝えるもの」であることを体現しています。

演舞をさらに彩るのが衣装で、こちらも2025年にリニューアル。
現在の衣装は、メンバーが意見を出し合って作り上げたものです。モチーフカラーのエンジは深みのある落ち着いた色で、舞台に立つとしっかり存在感を放ちます。

会長 上間さん

久保田青年会の演舞は全11曲ですが、そのうち4曲がオリジナル曲で他の青年会と比べても多いのではないかと思います。自分たちらしさや地域への想いを表現していきたいです!

役員:平良さん 久保田の出身ではないですが「守礼の島」というオリジナル曲がかっこよくて入会しました!オリジナル曲はぜひ聴いてほしい!

女踊りの工夫

女踊りでは「しなやかさ」を大切に。踊るだけでなく歌も担当しており、舞台に彩りと厚みを添えているのが特徴です。力強い演舞の中に優美さを加えることで、全体に幅と奥行きを持たせています。柔らかさや情緒、そして歌声による臨場感を感じられるのです。

地域に根ざした青年会

久保田青年会のもうひとつの特徴は、地域活動への積極的な取り組み。久保田地区は若い人や子供が少なく、実はメンバーの中に地元出身者は多くありません。
それでも自治会に来る草刈りや高齢者のお宅の庭木を整えたりの依頼を青年会のメンバーでこなし、防災訓練など地域の人たちに喜ばれる活動をコツコツ続けています。

会長 上間さん

地域活動に参加するメンバーはとても多いです!

全島エイサーへ ― 比嘉の心を胸に

そしてもちろん、夏の大舞台「全島エイサーまつり」にも出演。比嘉から受け継いだ歴史と誇りを胸に、久保田として新たな舞を刻み続けています。エンジの衣装と力強い掛け声、オリジナル曲の響き。そのひとつひとつに、地域を思う気持ちとエイサーへの情熱が詰まっています。

久保田青年会の舞は、地域の人々の記憶を呼び覚まし、次の世代へとつないでいく架け橋です。

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