
太鼓が鳴れば、心も踊る。うるま市江洲青年会の情熱と歩み
うるま市の夏といえば、夜空に響く太鼓の音と、勇ましい掛け声。それを支えてきたのが「江洲青年会」です。
江洲青年会の軌跡は地元の長老の口伝により伝わっています。
結成は戦後間もない1947年。地元の長老たちが、平和な時代に地域を盛り上げたいという思いで若者を集め、エイサーを中心に活動を始めました。5年ほどで一度幕を下ろしましたが、1970年に復活。その後は時代の変化とともに活動内容も少しずつ進化しながら、今も多くの若者たちに受け継がれています。

受け継ぐだけじゃない、“進化”する伝統
江洲青年会はただ昔のやり方を守るだけでなく、時代に合わせてアップデートするのが特徴。
2025年は衣装を一新し、「金襴」という刺繍を選定。赤×黒の江洲らしさを残しながら高級感のある装いに仕上がっています。黒地に力強い赤が映える姿は、舞台に立つと一層華やかです。
さらに、女踊りも琉球舞踊にのっとった形に2025年に改良。より華やかな演舞で観客を魅了します。
「伝統は守るだけじゃなく、次の世代につなぐために変えていくことも必要だと思っています。ここから自分たちで新たな伝統を受け継いでいけたら、と思っています。」
衣装や演出のリニューアルは、未来へ一歩踏み出すための大切な試みです。

心に響く「うみはまらな節」
江洲青年会を象徴する演目といえば、「うみはまらな節」。これは現メンバーの曾祖父母が作詞作曲したオリジナル曲で、太鼓の響きと舞いの美しさが一体となり、観客の心を掴みます。演舞の最中、見る人が自然と手拍子や掛け声を合わせてしまうのは、この曲が持つ独特の力強さと温かさゆえでしょう。
若い力が地域を動かす
会員の安次富寛人さんは、「エイサーを通して地域に貢献し、若い世代も巻き込んでいきたいです。『真に迫る演舞』を心がけ、全力で踊ります!」と熱く語ります。青年会はエイサーだけでなく、地域行事や子どもたちとの交流、清掃活動など、日々の活動でも地域に元気を届けています。
80周年に向けて
2025年、江洲青年会は活動再開から55年、結成からは78年を迎えます。80周年を目前に控え、これまでの歩みを振り返りながら、次の時代へとつなぐ準備も進んでいます。伝統を大切にしながらも、新しい試みを恐れないその姿勢は、地域の誇りそのもの。
太鼓が鳴れば、そこには笑顔が集まり、心がひとつになる。江洲青年会の情熱は、これからも変わらず、うるまの夏を熱く彩り続けることでしょう。



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※掲載情報は取材当時のものです




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