【那覇市真地】花笠×アート!沖縄の伝統美を未来へつなぐ「黄金花笠」

伝統を守りながら“新しい花笠”を創り出す職人・尾崎さんの挑戦


「花笠(はながさ)」は、琉球舞踊で使われる小道具で、蓮(ハス)の花をモチーフに、沖縄の青い海と赤い花を表現したもの。伝統芸能の象徴であり、鮮やかな色彩で沖縄らしさを表し、お土産品としても人気が出ました。

しかし今、この花笠文化は作り手不足による衰退の危機にあります。

伝統の灯火を消さぬよう奮闘する花笠職人・尾崎由香さんにインタビューさせていただきました!

花笠文化を支えた“かつての内職文化”

1975年の沖縄国際海洋博覧会の頃、琉球人形ブームが到来。
花笠の需要が急増し、制作は沖縄家庭の定番の内職となりました。

当時の制作は徹底した分業制。

  • 枠だけ作る人
  • 紙を張る人
  • 上の部分の装飾や花を作る人

と、工程ごとに分担していました。

しかし、現在その時代を支えた方々は80〜90代。
一気に引退の時期を迎え、作り手が急激に減少しています。

若い世代にも花笠を作ってみたい!という思いを持った方はいるのですが、「需要の不足」「かかる時間の割に単価が安く、商売として成り立ちにくい」という現実が、新たな担い手を遠ざける要因となっています。

■ “絶やしてはいけない” 祖母の想いが後押しに

尾崎さんの祖母、本村ツルさん。
人形の小さい花笠から始めて、大きな花笠も作りたい!と技術を学びました。
ツルさんの技術と想いは尾崎さんが引き継いでいます。

尾崎さんの活動の原点には、
79歳まで現役で花笠を作り続けた祖母の存在があります。

亡くなる直前まで花笠の未来を案じていた祖母。
その思いを引き継ぎ制作に本格的に取り組んで1年、伝統の継承に向けて走り続けています。

枠づくりを担当していた90代の職人を探し出し、道具を託され、分業制だった制作をすべて一人でこなしています。
祖母から引き継いだ花笠の技術と思いを乗せて、一つづつ大事に作成しています。

■ 現代に合わせた“新しい花笠”の創造

花笠文化を未来へ残すために、尾崎さんは積極的な挑戦を行っています。

● 持続可能な価格設定

従来の価格では継続が困難なため、品質に見合った価格へ調整。
大きな花笠は 1個6万円ほどに設定し、現在は受注生産に限定しています。

「続けていけなければ意味がない」という想いが、価格の背景にあります。
LINE または インスタのDMから注文可能です。

花笠(大) 直径52cm 税込み60000円

花笠(小) 直径29cm 税込み19000円
※手作りの為、多少の誤差が生じる場合がございます。

● SNS・イベントでの発信

制作過程や花笠の背景、作品ストーリー、沖縄のあるあるや日常を常に発信。
地域イベントへの参加や展示など、花笠の知名度、地位を高めるための活動を強化しています。

● アートとしての花笠を追求

従来の赤×水色の“舞踊の小道具”という枠を越え、
アート・ファッションとしての花笠にも挑戦。

  • 黒 × シルバーのクールな新色
  • バスケットボールをモチーフにした作品

など、多様なデザインを制作。

「かっこいい要素も取り入れて、男性も花笠を被ったり撮影する、そんな風になったらいいな~」と尾崎さん。
舞踊愛好家だけでなく、世界中の人々に向けて花笠を発信しています。

黒×シルバーの花笠。かっこいいです。
NBAのチームレイカーズをイメージした創作花笠。
花笠をもってバスケの応援なんてのもいいですね!

上の部分はバスケットボールになっています
ハスの花をイメージした花笠も

人気のワークショップは“しっかり2時間半”

ミニ花笠を作るワークショップも開催しており、参加者は意外にも 県内の方が多いとのこと。

2時間半かけてじっくり制作するため、完成度の高い作品が仕上がります。

参加者はお誕生日だったり自身のイベントを目的に作ることも多く、新しい楽しみ方も広がっています。
(ワークショップのお申込みはLINEまで)

好きな柄の布をはり、思い思いの花笠が完成!
ワークショップ参加者からプレゼントでいただいた山猫ぬいぐるみにやんばるをイメージしたミニ花笠を乗せて

まとめ──花笠の未来をつくるのは“今を生きる私たち”

現在移転を検討している黄金花笠さん。
移転後はでいごぷらすさんから譲り受けた等身大人形を飾る予定です。

花笠文化はいま、大きな岐路に立っています。

尾崎さんの挑戦は、花笠を未来へつなぐ“灯り”のような存在。
この文化が続くためには、作り手だけでなく、知る人、使う人、応援する人——
すべての関わりが必要です。



ちなみに今回の話を伺ったのは、尾崎さんが 花笠をかぶって那覇マラソンを完走した日の翌日。
筋肉痛であが〜あが〜(痛い痛い)しながらもインタビューに答えていただきました。
街頭からはたくさんお声がかかったそう。SNSだけでなくいろんな活動に取り組んでいます!

黄金花笠

【所在地】〒902-0072 沖縄県那覇市真地426−124
【営業時間】9:00〜17:00
【定休日】日曜
【電話】090-6299-4317
【公式HP】https://kuganihanagasa.site/
Instagram

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ファブル第三部出ていてうれしい

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