
だれもが主役になれる『まるよし食堂』
沖縄市パークアベニューに、湯気とともに小さな希望が立ち上がろうとしています。
その名は『まるよし食堂』。
12月にオープン予定のこのお店は、自家製麺の沖縄そばが看板メニュー。
でも、ただの食堂ではありません。
ここには「障がいがあるから働けない」という壁をなくし、
誰もが正当に働き、夢を追える場所をつくりたい――そんな大きな願いが込められています。
一杯のそばからはじまる、やさしい挑戦

『まるよし食堂』を立ち上げるのは、同じパークアベニューでデイサービス1・就労継続支援B型事業所2・相談支援3の3つの福祉事業を行う、スタジオライフワーク代表の町田守邦さん。
福祉の現場で26年以上向き合ってきた町田さんが大切にしているのは、ただひとつ――「誰も取り残さない」という想い。
- だれにでも働く機会をつくりたい
- 福祉にかかわる人々が、きちんとお給料が得られる職場をつくる
この信念が、まるよし食堂の根っこに息づいています。
- デイサービス:デイサービス(生活介護)は、障がいのある方が日中を安心して過ごしながら、生活能力の維持・向上を目指す通所型の福祉サービス ↩︎
- 就労継続支援B型事業所:障害や難病のある方のうち、一般企業での雇用契約を結ぶことが困難な方に対し、就労の機会や生産活動の場を提供する福祉サービス ↩︎
- 相談支援:障害のある方やそのご家族が、地域で安心して自立した日常生活・社会生活を送れるよう、様々な相談に応じ、必要な支援を行うサービス ↩︎
原点は “誰かを想う気持ち”
ある利用者の言葉が、町田さんの挑戦のはじまりでした。
「お母さんにプレゼントを贈りたい」
その純粋な願いを叶えるため、未経験から写真を学び、
今ではプロカメラマンとしても活動。
「ゼロからでもできる」という姿を見せ、利用者の可能性を広げたいという想いがありました。
会社をつくるため、4つの仕事を掛け持ちして資金を貯めた時期もありました。
決して平坦ではない道でしたが、いつも背中を押してくれたのは“人の想い”でした。

まるよし食堂のチームの仕組み
『まるよし食堂』は、いわゆる「B型事業所」ではなく、
プロの料理長とスタッフが働く、普通の飲食店です。
その中で、障がいのある方々は得意なことに合わせて役割を担当。
チームの一員として働くことで、仕事の喜びや手応えを実感できる仕組みになっています。
適材適所のタスク分担

開店前の清掃、閉店後の片付け、食器洗い、食材のカットなど、一人ひとりの得意や能力に合わせて仕事を割り当てています。
スキルアップと自立のステップ

挨拶や掃除、接客など、社会で働く上で必要なスキルを実践の中で自然と身につけられます。
地域に根ざしたやさしい循環
まるよし食堂が生み出す循環は、地域の暮らしもあたためます。
障がいの有無に関係なく、誰もが胸を張って
「ここで働いている」と言える職場を目指しています。
通り会や自治会との交流も大切にし、
小さな挑戦が街全体に広がる“ふくふく”な未来につながっていきます。
一杯の沖縄そばに込められたのは、温かさだけではありません。
それは、誰もが主役になれる社会への願い。
まるよし食堂は、挑戦する人の背中をそっと押してくれる場所です。
12月のオープンを心待ちに、今日も新しい物語が湯気とともに立ち上がっています。
まるよし食堂
沖縄県沖縄市中央2丁目7−32
BCコザの向かい、パークアベニュー入口です。元居酒屋 あしだ屋コザ店
2025年12月オープン予定

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